診療内容

（インプラント）
インプラントとは？
失ってしまった自分の歯の代わりに、人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を作製して噛み合わせや見栄えを回復する治療法のひとつです。

歯を失ってしまった部分の治療法は、ほかに「ブリッジ」や「入れ歯」があります。
「ブリッジ」や「入れ歯」も噛み合わせや見栄えを回復するための大切な治療法です。

「ブリッジ」、「入れ歯」、「インプラント」それぞれメリット・デメリットがあります。
それらをしっかりと理解してもらい、どの治療法を選択するか一緒に決めてゆきます。

●ブリッジ
　＜メリット＞
　・固定式なのであまり違和感がない。
　・見た目を天然の歯に近い状態にすることが可能。
　＜デメリット＞
　・前後の健康な歯を大きく削らなければならない。
　・支台となる歯には大きな負担がかかり、将来的にその歯を失う原因になる場合　　がある。
　・構造が複雑なため、汚れがたまりやすく歯磨きがしにくい。
　・空気がもれて発音がしにくいことがある。

●入れ歯
　＜メリット＞
　・ブリッジでは対処できないような大きな欠損にも対応できる。
　・健全な歯を削ることがほとんどない。
　・取り外し式なので清掃がしやすい。
　＜デメリット＞
　・噛む力が弱くなり、噛むのに苦労する場合がある。
　・食べ物が挟まって口の中が汚れやすい。
　・ガタつきがあったり、違和感や異物感を感じやすい。
　・部分入れ歯の場合は入れ歯を支えている歯への負担が大きい。
　・見た目がよくない場合がある。
　・発音がうまくできない場合がある。


●インプラント
　＜メリット＞
　・天然の歯と同じ感覚で噛むことができる。
　・天然の歯と遜色無い見た目で回復が可能。
　・周囲の健全な歯を削る必要が無い。
　・骨がやせるのを防ぐことができるので周囲の歯を守り、かみ合わせの崩壊を防　　ぐことが期待できる。

　＜デメリット＞
　・外科手術が必要。
　・感染に弱い
　・顎の骨の状態によっては、インプラントが行えない場合がある。
　・一般的なブリッジや入れ歯に比べて治療費が高い。
　・治療期間が長くかかる。


従来、失った歯の治療は「ブリッジ」と「入れ歯」が一般的でした。しかし、「ブリッジ」や「入れ歯」には周囲の歯や、顎の骨にダメージを与えてしまうという大きな欠点があります。そのために、さらに歯を失ってしまうという結果になることもあります。

その点、インプラントは周囲の健全な歯を削ることが無く、骨を守ることができるという大きな利点があります。また、多くの歯を失ってしまったが、どうしても入れ歯が使えないという場合の助けとなる唯一の方法といっても良いかもしれません。

ただ、インプラントは万能な治療ではありません。むしろ制約の多い治療ということができます。

現在のお口の中がどのような状態なのか、ムシ歯や歯周病、咬み合わせ、顎の骨の状態、そして全身状態も考慮した上で慎重に行うことが大切です。
また、感染に弱いため、長く使っていただくにはしっかりとしたメンテナンスが必要不可欠となります。

これらすべての条件を整え、安全で確実な治療をおこなえば、インプラントは歯を失ってしまったときの治療の第一選択としてお勧めすることができます。